こんにちは。
トイレリフォームのブログを読んで頂きありがとうございます。

これからトイレのリフォームを考えているけれど、「最新のトイレってどこが進化してるの?」「カタログ見ても見方が良くわからないし・・・」

という方に向けて、最新トイレの清掃性について数回に分けて解説しております。

前回はトイレの清掃性ということで便器の清掃性について各メーカーの機能についてお伝えしました。

今回は「便器のフチ形状」清掃性についてお伝えしていこうと思います。

便器のフチ形状と清掃性

便器のフチ裏って汚れが見えにくいのでブラシでキレイに磨けてるのか、汚れが落ちているのか何となく不安で厄介な場所ですよね。

そんな便器のフチ裏の黄ばみや汚れ

どうしても汚れてしまう場所なのですが、そんな便器のフチ汚れがラクにお掃除が出来るように開発されたのが「フチ」の無い形状です。

「フチレス」「フチなし」

初めてフチの無いトイレを見た時には「コレ、コレ!こんなトイレ待ってました!」と手をたたいて喜ぶほど感動しました。

便器のフチの無い形状は数年前から発売されていますが、お客様満足度も非常に高く特にリフォームのお客様には大変人気があります。

やはりリフォームを検討されている方は今まで使ってきたからこそ感じている不満や悩み事が明確ですからね。

清掃性の高いこのフチの無い形状は各メーカーで多少異なります。また同じメーカーでもシリーズによってフチの形状が異なります。

その違いが少しでもわかるように今回は私が実際にメーカーショールームに足を運び撮影してきた写真をもとに解説していきますね。

いきなりショールームに突撃したため、コーディネーターさんの話が詳しく聞けた部分とそうでない部分がありますが、新しい情報が入手出来たら記事を追加していこうと思います。

「TOTO」 フチなし

TOTOのフチなしトイレは「ネオレスト」シリーズになります。

機能のグレードによってトイレの見た目と名称(「ネオレスト」の後に続くアルファベットの文字)が違いますがネオレストはどれもフチの形状は同じになります。

フチが便器の内側に巻き込んでおらず勢いよく水が流れても便器から水がはみ出さないようになのか、便器の内側に少し傾斜していて窪みが付いていています。

また便器内に少し段差があり、気になる方は気になるのかもしれません。

私も気になったので実際にフチ周りを触ってみました。

私個人的には便器内の段差がやはり少し気になりましたが、フチの形状は傾斜も滑らかで窪みも浅く今までのフチがしっかりついていたトイレに比べれば掃除は断然しやすそうでした。

「LIXIL」 フチレス

LIXILのフチの無い形状は「フチレス」と呼び、シリーズは「サティスS」「プレアスHS/LS」「アメージュAシャワートイレ」「アメージュA便器」が対応しています。

フチは内側に全く窪んでいません。トイレのお掃除シートでフチをクルーっと拭いて掃除しやすそうな形状です。

逆に水の勢いが強すぎて外に水が飛び出さないか心配ですが、流れ方に工夫があって水が飛び出さないように作られているとのことです。

そのほかサティスGシリーズの「スマートフチ」やリフォレシリーズの「汚れカット形状」などのフチ形状もありますが、フチレスではなくフチがあります。

こちらも気になるので触ってみましたが、内側にグルっと巻き込んでおらずフチレスには当然劣りますが汚れは落としやすい形状でした。

「パナソニック」 「タレガード」

パナソニックにはフチが無い形状がなく、フチは付いています。

ですのでTOTOやLIXILとはフチが無い形状としては比較ができません。。

しかしフチがあるといっても内側に巻き込んでないので、少し前のタイプと比べれば掃除がしやすい形状になっています。実際フチの内側まで触ってみましたが、ブラシも届きやすそうで雑巾や便座のお掃除シートでも拭きやすそうな形状でした。

 

逆にパナソニックのフチはTOTOやLIXILにはない「タレガード」という形状が特徴です。

画像を見てもらうと分かるように、フチの上部外側に約3㎜の立ち上がりがあるので
汚れが便器の外側を伝って床に垂れるのを防いでくれます。


また、実際にショールームで見て思ったのがTOTOやLIXILと比べて便器と便座の隙間が結構大きかったです。
隙間があると尿はねによって便器外側に汚れが垂れやすくなりそうですよね。

だから「タレガード」が付いているということですね。

そもそもなぜ隙間があるのかという疑問が湧くので、お問い合わせセンターへ確認したところ便座裏についている4つの足(支柱のような出っ張り)のうち2つに座っていることを検知するセンサーが入っているためとのことでした。

ちょっと清掃性とは話が横道にそれますが、センサーは着座を検知して何をするかというと、座っていれば「大」座っていなければ「小」で自動洗浄てくれます。また、おしりを洗浄する際に座っていることを検知しないと作動しないようになっています。

まとめ フチ形状どれをを選ぶ?

実際に3つのメーカーショールームに行って、見て・触って、話を聞いてみてどこのメーカーもフチの無い形状は非常に掃除がしやすいことがわかりました。

便器のフチ裏の掃除のしやすさで言えば内側に窪みが全く無いLIXILの「フチレス」形状がおすすめですね。トイレのお掃除シートでの掃除はダントツでしやすそうでした。

しかし、流れた水のしぶきが便座の裏側に付きやすい可能性があるので、便座裏の汚れの方が気になる方は内側に少しだけ窪みのあるTOTOのフチなし形状をオススメします。

とは言ってもTOTOは便座の裏にしぶきが全くつかないという訳では無いのでご注意ください。

考え方の違いですが、便器のフチ裏?それとも便座の裏側?のどちらの清掃性を優先させるかで選ぶトイレが変わってくると思います。

また、尿はね・尿漏れで便器や床が汚れるのが一番気になるという方は「タレガード」が付いているパナソニックのトイレがおすすめです。

ということで、各メーカーの便器のフチ形状について解説しましたが「どこの汚れを一番気にするのか」で選ぶ形状が変わってくると思います。

お掃除が苦手な方には嬉しいフチの無い形状ですが、全く掃除をしなくていい訳ではなく、もちろんお掃除は必要です💦それでも今までよりは断然掃除がラクに出来て掃除の回数が減ると思います。

日々のお掃除ストレスを少しでも減らせるよう、みなさんの掃除の悩みや希望に沿ったフチ形状を探しに是非参考にしてください。