トイレリフォームのブログに訪問頂きありがとうございます。

これからトイレのリフォームを検討し始めた方は、思ったよりもリフォームって考えることが多いなぁと感じていると思います。

一口にトイレのリフォームと言ってもトイレ本体だけでなく、壁紙・床・手洗い器・紙巻き器・鏡・タオル掛け・手すり・・・なども新しくする場合は検討しないといけません。

ということで今回は一般住宅のトイレに設置する手すりの種類や設置にあたっての注意点について記事を書いていきます。

 

また、設置可否や使いやすい手すりの設置位置などリフォーム業者と打ち合わせをする必要があります。

これからリフォーム業者を探す方は下記の記事も併せて参考にして頂ければと思います。

まずは自分でも手すりの設置に関する知識を持っておくことが大事!


手すりの設置に関してはリフォーム業者と施主側で打ち合わせをしながら決めていきます。

ですが、業者に100%お任せではなく用途に適した種類がある事や設置する際の注意点について、

失敗しないリフォームの為にもある程度ご自身でも知識を持っておいた方が良いです。

なぜなら一般的なおすすめの設置位置や注意点はあっても、手すりは使用する人の体の状態身長・体格などによって適した位置が多少違ってくるからです。

そしてこれは私の経験上のお話なのですが、正直メーカーショールームなどで手すりの設置位置や注意点に関して詳細に説明してくれるコーディネーターは少ないです。

どちらかというと一般的な設置の注意点の説明が多く、現場をよく知っている業者との打ち合わせにお任せすることがほとんどです

先ほども書いたように、使う側によって適した位置や注意点も変わってくる事と、実際のリフォーム現場の詳細までがコーディネーターは分からないので、ある意味仕方ないのですが。

ということで最低限知っておくと良いトイレ手すりの知識について解説していきますので是非参考にして頂ければと思います。

トイレ手すり設置のメリット・デメリット

今まで自宅トイレに手すりを設置されてなかった方は、「邪魔じゃないの?」「どんな種類があるの?」「オシャレな手すりはあるの?」「後からつけることも出来るの?」など知りたいことが沢山あるのではないでしょうか?

トイレの手すりは高齢の方や体が不自由な方だけでなく若い方でもあると安全で便利なものです。

≪手すりがあると良いメリット≫

  • 体に力が入らないときの支えとなる
  • 手すりを使って体を支えながら方向を変えることが出来る
  • 立ち座りがラクになる
  • 入り口付近に設置すると出入りが楽になる
  • 転倒防止になる

≪デメリット≫

  • 設置位置によっては体がぶつかる
  • トイレ空間が狭くなる

メリットに関してですが、若い方でも風邪を引いたりおなかを壊したりして体がフラフラする時には手すりがかなり役に立ちます。知らず知らずのうちに使っている方もたくさんいるはずです。

また、おなかが大きい妊婦さんも手すりがあるだけで立ち座りの支えとなり安全です。

足を骨折している場合も手すりがあれば安全に立ち座りができますよね。

デメリットに関して言えば、トイレ空間が狭いと圧迫感がでます。また、設置位置にもよりますが手すりの出っ張りに体がぶつかることもあります。

とはいえ、やはり手すりがあるメリットの方が勝るはずなので現在トイレに手すりが無い方には設置をお勧めします。

手すりの種類について

一般住宅でよく使用されている手すりにはこんな種類があります。

I型・L型手すり

I型・L型手すりは広く知られている形です。

設置面が取れればL型手すりをお勧めします。

その理由は、縦向きの手すりを握れば体を起こして立ち上がりやすくなり、立ち上がった後は横向きの手すりを握って体を支えて体勢を整えることが出来るからです。

デザインや素材はいくつかあり、握った時に滑りにくい樹脂のタイプ・インテリアの一部としてなじみやすい木質塗装のタイプもあります。

ハンドグリップタイプ

手すりの設置面が広くない場合にも設置可能なコンパクトサイズの手すりです。

角の部分握りやすい設計で、次に紹介する棚手すりと一緒に設置すると使いやすさがアップします。

因みにこのハンドグリップタイプはTOTOの商品です。

棚手すりタイプ

紙巻器上の棚は耐荷重のあるタイプで、握力の弱い方は手をついて立ち上がることが出来る手すりです。

カウンター付き紙巻器はインテリアの一部に見えます。

I型やL型のような、いかにも「手すり」といった感じが無く見た目が良いです。

紙巻器付き手すり一体タイプ

I型手すりと耐荷重のある紙巻器付き棚手すりが一体になったタイプです。

立ち上がるときも立ち上がった後もしっかり体を支えられるタイプです。

高齢者や要介護者向きの手すり

ボード付き棚手すり

ボードが水平に動くスイング式で力が弱い方も楽に動かすことができ、ボードを体の前方に持ってくると上半身をしっかりと支えてくれます。

床固定式手すり・トイレ手すりシステムタイプ

床固定式の後付けタイプになります。

こちらの画像はTOTOの商品です。TOTOは他のメーカーと比べても介護用のトイレや関連商品が充実しているので、介護用にトイレをリフォームする場合にはTOTOの手すりを見ることをまずおすすめします。

その他 可動式アームレスト

ひじ掛けのように使うことが出来ます。

使用しないときには壁側に持ち上げてたたむことが出来るので、掃除の際にも邪魔になりません。

格子型の手すり「テスリックス」

介護の視点からユニバーサルデザインに基づいて作られたのが格子型手すり「テスリックス」です。

L型手すりと比べると補助範囲が広いので、使用する方によって様々に異なる体の状態や体格を広くカバーできます。

トイレ空間が狭い場合、室内がさらに狭くなるのがデメリットですが、0.5坪以上あればとても使いやすい手すりです。

トイレ空間になじむオシャレな手すり

手すりの握りの部分はひんやりしにくい樹脂のタイプや木目のタイプ、ステンレス製のものなどがありますのでいくつか紹介してみます。

≪ステンレスタイプ≫

見るからにオシャレ✨

ステンレスタイプはシンプルでスマートな空間が演出できます。

一つデメリットは冬場手すりが冷たくなる点。樹脂製の手すりに比べて冷たさを感じやすいです。

≪木目タイプ≫

木目はやはり温かみが出ますね。

トイレのドア材や床材の色と合わせたり、逆にコントラストを付けた色を選んでもオシャレになります。

また、カウンターや室内の収納を設置している場合は色を合わせることで統一感が出て室内がすっきり見えます。

≪ステンレスと木目の一体タイプ≫

洗練されたデザインでこの画像のような空間が自宅にあったら居心地良すぎです。

握る箇所は木目。ステンレス・木目の良さを一つにした欲張りなデザインは上質なトイレ空間を演出してくれます。

使いやすい設置高さ・位置と注意点について

では次に、一般的に使いやすいとされる手すりや紙巻器の設置位置について見ていきます。

出来れば実際にショールームなどを利用して、主に使う方の身長や体の状態に合った設置位置の確認を行うことをおすすめします。

※高齢の方や要介護者が主に使う場合の選び方

  • 一般向けではなく高齢者や要介護者向けの専用手すりをまず検討する
  • L型手すりの方が立ち座りがしやすいのでおすすめ
  • グリップが握りやすく滑りにくい波を打った形状がおすすめ
  • 手すりが握れない、もしくは力が弱い場合は棚手すりや丸形でなくフラットな形状の手すりがおすすめ
  • ドアの開け閉めの際に体のバランスを保ちやすいので、入り口付近には縦型の手すり設置がおすすめ

手すりの形状にはいろいろな種類があります。住宅設備メーカー(TOTO・LIXIL・パナソニックなど)のショールームか介護用品の取り扱い先などに行って、実際に使う方に触ってもらい使いやすさを確かめましょう。

また、検討業者さんが見積の際に下見で訪問されると思いますが、リフォーム現場となる実際のトイレを見てもらいながら手すりの設置位置や注意点などを一緒に確認しておきましょう。

なかなか外出する事が難しい場合には、自宅にいながらリフォーム業者を複数検討できる便利なサイトがあります。下に「リフォーム一括見積比較サイト」についての参考記事がありますので、是非ご活用頂ければと思います。

一般的な設置位置の目安

  • 縦向きの手すりのおすすめ設置位置の目安は、トイレ先端部から20~30㎝前方
  • 横向きの手すりのおすすめ設置高さの目安は、便座面から23㎝~30㎝、床から約65㎝の高さ
  • 紙巻器のおすすめ設置位置と高さの目安は、横手すりの下、紙巻器の上部が床から約55㎝の高さ
  • 手すりの設置位置は出来れば利き手側がよい

※設置位置を決める際の気を付ける点とその理由

手すりの位置をトイレ側に近づけすぎない
理由:立ちあがった際に手すりを握った手が後ろ側になり無理な姿勢となります。

紙巻器は目安より低くしすぎない
理由:紙巻器が使いにくくなります。

紙巻器は手すりの上より下がおすすめ
理由:紙巻器が手すりの上にあると手すりを掴みにくくなります。

便器正面側への手すり位置はトイレの向きや広さも考慮
理由:便器正面へ手すりを設置すると便座に座った状態で頭をぶつけたり、便器に向かって立った際に腰をぶつけたりする場合があります。

設置にあたっての注意点

※初めて手すりを付ける方は下地補強があるかを確認

今まで手すりの設置をしていなかった場合は、設置したい場所の壁裏に手すりの強度を保つ下地補強がされているかを確認する必要があります。

新築時に手すりは設置してなくても下地補強だけしてもらっていることもありますので、リフォーム業者に確認してもらいましょう。

また、壁の材質によって下地補強の方法は変わります

既存の壁の材質と壁裏の状態によっては壁の一部を取り壊して壁裏に下地補強する場合や、壁はそのままでトイレの壁の内側に補強材を固定して手すりを設置する場合もあります。

因みに、プラスターボード壁はタイルやコンクリート壁と違い壁の一部を取り外すことが出来ます。

今現在、手すりを使っていて新しく交換する場合は既に下地補強済みですので、補強されている箇所に設置すれば大丈夫です。

しかし、新たな場所に新設する場合にはやはり補強があるかの確認と、補強が無い場合には下地補強が工事に含まれてきます。

壁の材質やどのような下地の補強をするかによって工事費が大きく変わってきます。

リフォームの打ち合わせの時にはどんな工事で費用がいくらくらいになるのか、他の方法はあるのかなどをきちんと業者に確認しておきましょう。

 

最後に・・・

いかがでしたか?

手すりの種類は様々ありますが、実際に設置する目的と主に使う方の使いやすさを考えて設置しなければ意味がないものになってしまいます。

そうならないためにも今回の記事を参考にして頂き、実際の手すりに触れ、体感して、使い勝手の良いトイレ手すりを設置してくださいね♪

 

〈参考記事〉