これからトイレリフォームをお考えの方でマンションにお住まいの方もたくさんいらっしゃると思います。
マンションは戸建てと違って、 があります。
そんなトイレのマンションリフォームにおいて事前に確認しておいた方が良い注意点について今回はお伝えしようと思います。
また、これからリフォーム業者を検討していく場合に下記の記事も参考にして頂ければ幸いです。
排水位置について
まず、トイレの水が流れて行く排水の方向・位置・高さを確認しましょう。
画像にあるように、トイレの背面側もしくは横壁に向かって配管(パイプ)が通っている場合は
、トイレの背面側にも横にも配管が通ってない場合は床下に水が流れていく です。また、壁排水(床上排水)の場合は
、パイプが後ろ抜きか横抜きか、また も確認が必要です。高さについては床から、155㎜(148㎜)・120㎜のいずれかになることがほとんどです。
壁排水で横抜きのパイプが竪管につながり排水している場合もあります。
「竪管」とは後でも出てきますが、床から天井に貫かれたパイプでトイレに向かって左右どちらかの角に配置されています。
実際に測ってみると、排水の高さは床からパイプの径の中心までの高さなので自分ではなかなか測りにくいと思います。また、傾斜も微妙な傾斜であれば分かりにくいと思います。
ここでは知識として知っておくだけでも安心してリフォームを進められるので自分で正確に測れなくても、おおよその計測でも大丈夫です。
最終的にはリフォーム業者の方が現場調査できちんと測って、希望のトイレが設置可能なトイレかどうか確認して設置してくれるのでご安心下さいね。
〈排水方向の確認点まとめ〉
- 床排水か壁(床上)排水か、また後ろ抜きか横抜きかを確認
- 壁排水の場合、床からパイプの径の中心までの排水の高さを確認
- 壁排水の場合、パイプに傾斜が付いているかを確認
これらの情報をわかる範囲でも大丈夫なのでメモしておきましょう。
リフォーム業者との打ち合わせやショールーム見学の際に役に立ち話がスムーズに進みます。
梁、パイプスペース(パイプシャフト)がある場合
梁やパイプスペースはマンションにお住まいであれば、ほとんどの方が自宅にあると思います。
こんな出っ張り見たことありませんか?
梁は最初の画像にあるように、室内側に向かって天井や床から出っ張った部分です。床側より天井側にある事が多いですね。
梁があると空間が狭く感じるし、リフォームの時に無くしたい!もしくは移動させたい!と思われるかもしれませんですが梁は柱と同じように、建物を支える為に必要な構造躯体なので、 のです。
また、パイプスペース(パイプシャフト)は、上下水道やガス管などの配管が通っている場所で、通常は壁で覆われています。二つ目と三つ目の画像がそうです。中にはパイプの管が壁で覆われておらず、そのまま天井から床まで貫いている場合もあります。
このようにマンションの配管は1階から上の階まで通されているので(竪管たてかん)、 。
というわけで、梁やパイプスペースは無くすことが出来ないので、今と同じ現状維持できるタイプのトイレを選ぶ必要が出てきます。
トイレの性能は高いものを選ぶことも出来ますが、トイレの寸法や排水位置については基本的には現状と同じものを選ぶことになります。
これらを踏まえ梁やパイプスペースがある場合のトイレリフォームを考える際の注意点や確認点をまとめてみました。
〈梁・パイプスペースがある場合の注意点まとめ〉
- 梁は柱と同じ建物を支える構造躯体なので無くすことが出来ない
- パイプスペースも無くしたり移動することは出来ない
- トイレのすぐ横にパイプスペースがある場合は、トイレを流すハンドルが壁に当たらないかを確認する。もしくは当たらない方向にハンドルを付けることが可能なトイレ機種を選ぶ
- 梁がある場合、収納用の吊戸棚の設置は難しい
- パイプスペースや竪管の位置や大きさによってはその部分を切り欠いて設置できる収納付きのトイレ機種もあるのでメーカーに確認する
これらの注意点についてはリフォーム業者と打ち合わせで確認をしながらリフォームを進めていきます。
どんなことに注意すべきかの知識が少しでもあれば話もよくわかると思いますし不安な気持ちも軽減できると思います。
よくわからない用語が出てきたり、何のことを言っているのかいまいちわからないまま話が進むよりは話が分かった方が断然いいですよね?
マンションに設置するタンクレストイレは水圧に注意!
特にマンションのトイレは0.4坪の広さが多く梁やパイプスペースなどがある場合も多い為、タンクレストイレで室内をスッキリとしたいという方は多いと思います。
そのタンクレストイレですが、見た目としてまずタンクが無ありません。
見た目としてと言うのは、本当に流す水が溜まっているタンクが全く無いわけではないからです。ですが、タンクが無いもの実はあります。
もう少し詳しく言うと、タンクレストイレには二つの種類があります。
① 便器内にタンクを内蔵しているタイプ(タンクはある)
② 水道管に直結しているタイプ(タンクはない)
①のタンクが内蔵されているタイプは便器の奥にタンクが内蔵されていて、そのタンクの水で流すことが出来ます。②の水道管直結のタイプは、直接水道管から給水して流しているので してきます。
特にマンションは階上にお住いの方が多いですので、
ます。水圧が足りていないと、しっかりと流す事が出来ず
になります。ですので原則として水圧が足りない場合には②のタイプのタンクレストイレは設置が出来ないようになっています。現在お住いの階が2階以上だった場合には、水道管直結タイプのタンクレストイレは選べないということになりますね。
水圧がどのくらいあるのかは、マンションの管理組合に確認し「タンクレストイレの設置で水圧を知りたい」と問い合わせてみてください。その他にも水道工事店さんに依頼すれば水圧は測れますが、水圧を計測する機械と作業料の費用がかかってきます。
このようにマンションではタンクレストイレを選ぶ際の注意点があるのです。
マンションのトイレリフォーム トイレの選び方
これまでに述べてきたようにマンションのトイレリフォームでは注意点がいくつかあります。
戸建てと比べれば排水位置や梁・パイプスペースがあったりするので自由度が低く、選べるトイレや実現できるリフォームの形が限定されます。
また、戸建ての住宅は床排水のトイレが多く、マンションは壁(床上)排水が多く使われています。
もし、現在マンションにお住まいで床排水タイプを使用しているようであれば、タンクレスの水圧の注意点を除き選べるトイレは戸建てと同じくらい広がります。
ではこれまでの注意点を踏まえてどのようにトイレを選んでいけばよいかをまとめてみましたのでご覧ください。
壁(床上)排水の場合は自宅のトイレがどのタイプになるかを確認しやすいように表にしていますので参考にしてください。
という事で、マンションのトイレリフォームの場合は最初に排水位置や高さなどを測ってから設置可能なトイレ機種を探した方がスムーズです。
もし、メーカーショールームに見学に行く予定があれば、排水位置や高さをメモして行くようにしましょう。情報があれば、それを元に対応機種を探して提案してくれます。
最後に・・・
他にもマンションの造りなどによって確認事項や注意点は増える事もありすが、以上がマンションにおけるトイレリフォームで注意するべき点についてです。
基本的には
について確認し、 ます。是非、今回の記事を参考にして頂き
させてくださいね。
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