このブログではこれからトイレリフォームを考えている方に向けて、理想のトイレ探しのお手伝いが出来るようトイレ本体の機能やリフォームの流れ・業者についてなどの情報を発信しております。
今回も前回から引き続きトイレの清掃性について解説していきます。
今回のテーマは最新トイレの「便座」の清掃性です。
便座の形状と清掃性
便座の汚れで気になる所は、便座の裏の汚れや黄ばみ、便座の上下の継ぎ目の間の黒ずみ。
継ぎ目の汚れは便座の外側と内側にあり、先の細いものや爪楊枝でこすり取らないとなかなか取れません💦
図にあるように便座の上下の合わさった個所に継ぎ目があるのがわかります。数年前のトイレであればこの継ぎ目がある便座がほとんどでしたが最近では無くなってきています。
そもそもなぜ継ぎ目があるかというと便座を作る工程で上下のパーツを合わせて作っているからです。便座の中に暖房便座(温かい便座)の機械が入っているのでこのような作り方をしているそうです。
現在も同じ作り方をしていますが、継ぎ目を研磨し滑らかで凹凸がないようにしたのが最新トイレの便座です。
また、便座裏の黄ばみも特に前と後ろにすぐについてしまうし、なかなか落としにくいですよね💦
でもそんな汚れ対策として、最新トイレの便座表面には抗菌機能や汚れをはじく機能が付いているんです。
便座もこうしていろいろと進化してるんですね。
黄ばみや汚れもスッキリ! メーカー別の便座の形状と清掃性
メーカーによって機能の呼び名や形状が違ったり継ぎ目があるトイレもありますが、各メーカー毎に清掃性の高い便座について画像付きで解説していきます。
「TOTO」 便座の清掃性
TOTOの清掃性の高い便座は と呼ばれていて対応機種は「ネオレスト」「アプリコット」になります。
「クリーン便座」は「クリーン樹脂」と言って汚れをはじく防汚効果が高い素材が使われており、なんとこの素材は特許を取得しています。汚れをはじいてくれるので拭き掃除でゴシゴシと力を入れて拭かなくても汚れがサッと拭きとれます。
また、クリーン樹脂はノズルとノズルのケースの部分にも採用されています。汚れやすくて黄ばみが付きやすい部分に使われているので嬉しいですね。
その他「クリーン便座」と呼ばれている便座があり、便座とノズル・ノズルケースにクリーン樹脂が使われていますが、こちらには継ぎ目があります。対応機種は「GG」「GG-800」になります。
図の赤字「ココ」の部分(便座と便器の隙間)には僅かなスキマがあり、臭いの原因となる汚れが潜んでいます。普段は目に付かない場所なので気づきにくいのですが、マメにトイレ掃除をしていても臭いが取れない場合には、こういった所の詰まった汚れが原因だったりします。
飛び散った尿や流した時の水のしぶきなどが結構溜まっていくんです💦
ということで、この部分の掃除が出来るように開発されたのが
です。便座が上部に持ち上がりスキマの汚れが拭けるようになります。操作は簡単で、トイレのシリーズによって異なりますがボタンもしくはレバーで操作して便座を上げます。
そうすると便座が真上がるのでお掃除シートなどで隙間の拭き掃除ができます。
実際にショールームで見てきた感想としては手が入れにくい高さかなあ・・と感じました。
感じ方には個人差もありますので実際便座が上がる高さや操作性をショールームで確認することをお勧めします。
「LIXIL」 便座の清掃性
LIXILの便座は対応機種はカタログのラインナップの全てになります。
と呼ばれておりTOTOよりも前に継ぎ目のない便座が発売されています。ほぼ全てのシリーズに対応しているので選ぶ側としては「どれが対応していてどれが対応していないのか?」を調べなくてよいので選びやすいですね。
TOTOと同じく便座の内側と外側に継ぎ目がなく汚れが詰まらないようになっています。
LIXILにも便座と便器の隙間の掃除が出来るように便座が上に上がる
機能があります。便器と便座が別々で構成されているトイレ以外はこのお掃除リフトアップが付いています。
先ほどTOTOで便座の上がる高さの話をしたのですが、LIXILの方が上がる高さが高く隙間が大きく空きます。手と厚手の雑巾やお掃除シートが余裕で入る高さでした。
ビニール手袋をしていても汚れた場所にあまり手が触れるのは嫌なので、個人的にはLIXILのお掃除リフトアップの方がポイントが高いです。
操作の仕方は上の写真「ココ」の部分(トイレに向かって右側の便座の付け根あたり)にボタンがあり、そこを押しながら便座とタンクカバーを上に引き上げれば簡単に上がります。
この方法は「手動式」になり、なんとリモコン操作で上に上がる「電動式」もあります。
電動式は価格が少し高くなりますが、汚れた便座を触らずにボタン一つで便座が上に上がるのでより清潔にお掃除ができるメリットがあります。
因みに電動式の対応機種は「サティスS」「サティスG」「アステオ」になります。
また、特許の取得はないですが便座には防汚効果の高い樹脂を採用していますので、汚れが付きにくく拭きやすくなっています。
「パナソニック」 便座の清掃性
図の赤字「ココ」を見てもらうと分かりますが、便座と便器が一体型になっていて、気になる隙間が一切ありません。
と言ってTOTOやLIXILと違って便器の素材が陶器ではなく樹脂系なので加工がしやすいのが大きな特徴で、便座の内側や外側の継ぎ目部分にもスキマはありません。
ですので、便座が上に上がる機能はありません。
また、前回解説しましたが「スゴピカ素材」といって水アカや汚れが付きにくい素材で出来ているのでサッと拭き掃除をするだけで汚れが落ちます。
便座周りの隙間掃除が一番苦手でストレス!という方にはおすすめです。
まとめ
今回は便座の清掃性にスポットを当てて解説しました。最新のトイレは各メーカーいろいろな工夫を凝らした機能が満載です。
これからトイレをリフォームする方も新築でどの機種にするか悩んでいる方も、清潔なトイレを長く快適に使っていけるように「便座の継ぎ目」や「便器と便座の隙間」の汚れの掃除がしやすいトイレを是非選んで欲しいと思います。
各メーカーでの違いはありますが、
を見つけ出してくださいね。そしてこの記事をトイレ選びの参考材料にして頂ければ幸いです。
次回はトイレの清掃性④「除菌・脱臭」の機能について解説致します。
今回も最後まで読んでいただき有難うございました。