トイレリフォームで一緒に新しく変えたいのが床材や壁紙。大半の方はトイレと一緒に床の張替えを行っています。

古くなった壁紙や床には汚れや臭いが染みついているので臭いもスッキリ解消するには新しく張り替えるのがおすすめです。

ではどんな床材を選べば良いのか?どんな種類があるのか?費用は?など事前にある程度知っておきたいですよね?

ということで今回はトイレに適した「床材」の種類特徴選び方、お手入れ方法、一般的な費用の相場について解説していきたいと思います。

トイレの床で使われる素材の種類と特徴(機能)について

トイレの床に使われる素材の種類はクッションフロア・フローリング・タイルの3種類です。

最近は抗菌性に優れたものや消臭機能に優れたものなど様々な機能を持った床材がたくさん開発されています。

せっかくリフォームするのであれば色やデザインもこだわりたいところですが、まずはトイレに適した機能のあるものを選びその中から好きな色やデザインを選びましょう。

そうすると、なんだかあまり選べる楽しみが無いように感じるかもしれませんが・・・そんなことはありません!機能性が高い床材でも色やデザインはたくさんあります!

ということで、素材の種類別に大きな特徴(トイレの床に利用するメリット)と、機能性が高くトイレ床におすすめの商品をいくつか紹介していきたいと思います。

◆ クッションフロア

クッションフロアの特徴

水をはじくビニール素材の柔らかい床で、耐水性に優れ飛び散りや汚れがふき取りやすく、メンテナンスしやすいのが特徴。価格も他の素材と比べると格段に安い
清掃性・・・・・・・★★★★
防汚性・・・・・・・★★★★
耐水性・・・・・・・★★★★
価格・・・・・・・・★★★★

その他、遮音性・衝撃吸収性にも優れている。

クッションフロアは機能的にも非常にトイレの床に適しています。フローリングやタイルと比べるとクッション性も高く、衝撃吸収性やキズに強い機能付きの製品もあるので車椅子などでトイレを利用する場合にもおすすめです。

また、クッションフロアのデザインは豊富でオシャレなものがたくさんあります。パッと見た感じはフローリングと全く変わりません!

↑これもクッションフロアです!フローリングに見えますよね!

そしてクッションフロアの貼り方ですが、既存の床の上から貼る方法剥がしてから貼る方法があり、床のへこみや臭いが気になる方は剥がしてから貼る方法をおすすめします。

トイレにおすすめの機能性の高いクッションフロアの紹介

ほんの一部ですがサンゲツさんとリリカラさんのクッションフロアをいくつか紹介いたします。

 抗菌性に優れたサンゲツ「Hフロア」「消臭快適フロア」


サンゲツカタログより「Hフロア」一部

「Hフロア」(2,850円/㎡カタログより)は抗菌仕様になっており、大腸菌・黄色ブドウ球菌などの菌やカビの増殖を抑える機能があります。

「消臭快適フロア」(4,050円/㎡カタログより)は抗菌仕様に加えフロア材に消臭剤が練りこまれており、トイレのイヤな臭いの成分アンモニア・メチルメルカプタンなどの消臭効果に優れた機能を持っています。キズが付きにくく滑りにくい為、ペットにも適した製品です。


サンゲツカタログより「消臭快適フロア」一部

どちらもJIS規格(JIS Z 2801)適合品です。

機能が高い分「消臭快適フロア」の方が価格が㎡あたり1,200円高いですが、十数年使用することを考えたら高くないと思います。ですが、選べるデザインが「Hフロア」に比べるとかなり少なく8パターンの中から選ぶようになります。

 抗菌・防カビに優れたリリカラ「クッションフロア」消臭機能付き「衝撃吸収+消臭フロア」


リリカラカタログより「クッションフロア」一部

リリカラ「クッションフロア」(2,750円/㎡カタログより)はサンゲツと同様の抗菌・防カビ性能に優れた製品です。

「衝撃吸収+消臭フロア」(3,850円/㎡カタログより)は抗菌プラス消臭・衝撃吸収性に優れた製品でアンモニア臭や生ごみ臭などを消臭してくれます。衝撃吸収性に優れているため福祉施設やペット共生住宅にもおすすめです。


リリカラカタログより「衝撃吸収+消臭フロア」一部

どちらもJIS規格(JIS Z 2801)適合品です。

クッションフロアの掃除・メンテナンスのポイント


普段のお手入れ方法は、ホコリやチリを掃除機で取り除き、固く絞ったモップや雑巾で水気を拭くだけでOKです。汚れがひどい場合は中性洗剤を薄めたものでふき取りし、洗剤が残らないようにしっかり拭きとってください。

クッションフロアはとってもお手入れが簡単です!

クッションフロアの選び方

・出来るだけ掃除を楽にしたい方は、抗菌性が高く汚れが溜まりにくい凹凸の少ないデザインを選びましょう。
車椅子や杖を使って利用する場合は、滑りにくくキズにも強く衝撃吸収性の高い製品を選びましょう。

◆ フローリング

フローリングの特徴

フローリングはダニが発生しにくく、掃除がしやすい素材です。また木目のデザインも豊富でオシャレなトイレ空間の演出におすすめです。耐水性機能の付いていない製品に関しては長時間放置すると水分が染み込んでしまう性質があります。
清掃性・・・・・・・★★★★
防汚性・・・・・・・★★★
耐水性・・・・・・・★★
価格・・・・・・・・★★★

リフォーム用の床材とは?2つの施工の方法について

フローリングは工法によって使用できるものが異なります。そして工法に合わせて使用できる厚みも異なります。

リフォームの場合は既存床の上から重ね張りする場合と、既存床を剥がして張り替える場合があり、既存床の上から張るのを「重ね張り」既存床を剥がして下地板の上に張るのを「捨て貼り」根太の上に直接貼る方法を「根太張り」と言います。

分かりやすい図で見てみましょう。

下記は根太張りの図です。この根太の上に板を張り付けてその上に床を張るのが「捨て貼り」です。

重ね張り・・・既存床の上から重ねて床を張る工法。厚みは6㎜程度。
捨て貼り・・・新築の床張りやリフォームで既存床を剥がして新しく床を張り替える工法。厚みは12㎜程度。
根太張り・・・根太の上に直接床を張る工法。厚みは12㎜程度。

トイレにおすすめの機能性の高いフローリングの紹介

 LIXIL「ラシッサS/Dフロア耐水・ペット」シリーズと「ハーモニアスリフォーム6」

フローリングの弱点である耐水性機能をアップさせたのがLIXILの「ラシッサS/Dフロア耐水・ペット」シリーズです。こちらは厚み12㎜の「捨て貼り」工法です。

その他にも耐水性・抗菌性・耐アンモニア性・ペットの滑り防止・キズや汚れに強い・ノンワックス・耐キャスター性・変色しにくい、といった機能が満載。抗菌性については菌の増殖を抑制する高い機能を持ちSIAA(抗菌製品技術協議会)に認証・登録されおり、水回りに適した床となっています。

デザインに関しては、木目とタイル調の2タイプあります。

次に、リフォーム用でよく使われる「ハーモニアスリフォーム6」です。こちらは厚み6㎜の「重ね張り」工法となります。耐水性・耐アンモニア性・キズや汚れに強い・ノンワックス・耐キャスター性・変色しにくいといった機能がありますが、抗菌機能に関してはSIAA(抗菌製品技術協議会)に認証・登録はされておりません。

こちらのデザインは木目のみです。


LIXIL床カタログより

ハーモニアスリフォーム6

LIXIL床カタログより

 パナソニック「アーキスペックフロア―S石目サニタリーA」「6㎜リフォームフロアーA」「オーマイティRフロアーA」

「アーキスペックフロアーS石目サニタリーA」はトイレなど水回りに適しており、キズや汚れに強く、耐水性・耐アンモニア性・ワックス不要・ペット対応などの高機能な床材です。こちらは厚み12㎜で「捨て貼り」工法です。

「6㎜リフォームフロア―A」もアーキスペックフロアと同じ水回りに適した機能を持っており、厚み6㎜の重ね張り工法の床材です。


パナソニック床カタログより

「オーマイティRフロア―A」も機能は同じで、厚みが12㎜の根太張り工法の床材です。


パナソニック床カタログより

フローリングの掃除・メンテナンスのポイント

日頃のお手入れは乾いた雑巾やモップで拭くだけでOK。汚れがひどい場合は水を硬く絞った雑巾で拭くか中性洗剤を薄めて拭きとるかで対応し洗剤や水分が残らないようにしてください。

今回紹介したフローリングは全てノンワックスタイプなのでワックスがけの必要が無くお手入れがラクですね。

フローリングの選び方

工法・使用可能なフローリングの厚みに合ったものを探す
・デザインよりも機能重視。「耐アンモニア」「消臭」「耐水性」などの機能付がおすすめ。
継ぎ目が少ないものを選ぶ。

工法によって選べる床材が異なるので、自分で探すというよりは施工業者から床材のカタログや資料を見せてもらい選んでいくのが一般的です。

自分で調べて選びたい場合は、施工業者に使用可能なフローリングの厚みや工法を聞いておきましょう。どんな工法で床を張るのか?何ミリの厚みなら大丈夫なのか?が分かれば選べる床材が絞り込めます。

色や柄が気に入っていても厚みや工法が合わなければ選ぶことが出来ませんのでご注意くださいね。

トイレで使用するフローリングですので、色やデザインよりも掃除が楽に出来て清潔が保てる「耐アンモニア」「消臭」「耐水性」などの機能付きのフローリングを選びましょう。

また細かい部分ですが、継ぎ目などに詰まった汚れからも嫌な臭いが発生するので出来るだけ継ぎ目の少ない床材がおすすめです。

◆ タイル

タイルの特徴

高級感がありオシャレですが施工費がかかる事や足元がひんやりするなど一般住宅トイレであまり使用されず靴履きで利用するパブリックトイレで使用されることが多いです。

清掃性・・・・・・・★★★
防汚性・・・・・・・★★★
耐水性・・・・・・・★★★★
価格・・・・・・・・★

タイルを張る工事は下地を入れて目地を作っていく「タイル職人」が必要で工事の日数もかかり、施工費も高くなります。リーズナブルなトイレリフォームをお考えでしたらタイルよりは他の床材がおすすめです。

ですが、一般家庭のトイレに使用する床タイルでおすすめの商品もあります。それが次に紹介するTOTOのトイレ床用タイル「ハイドロセラ・フロア」です。

トイレにおすすめのタイルの紹介

 TOTO「ハイドロセラ・フロアJ全面セラミック」「ハイドロセラ・フロアJ 」

光触媒を利用したハイドロテクト加工により抗菌効果が高く、アンモニア臭を抑制してくれます。また、キズに強く水や汚れが染み込みにくくて清掃性も高くお手入れ楽々。まさにトイレ用に作られた専用タイルです。

下のカタログ引用写真を見ると分かりますが、タイプは2タイプあります。

一つは「トイレ床全面がタイル(セラミック)」のタイプと、もう一つは「尿はねで汚れやすい部分がタイル(セラミックパネル)+周辺部分がフローリング」になっているタイプです。フローリング部分はデザインがいくつか決まった中から選びます。

約0.5坪の広さで考えると、全面タイプが定価で約120,000円~150,000円、セラミックパネル+フローリングタイプは定価で約70,000円~90,000円です。

やはりタイルは他の素材と比べると費用がかかるのが難点ですね。

もう一つ難点があり、TOTOトイレとの組み合わせでないと設置できない点です。ですがトイレもTOTOのトイレでリフォームする方は問題ないので、タイルも候補の一つになりますね。


TOTOトレイカタログより

タイル床の掃除・メンテナンスのポイント

ここではハイドロセラ・フロアのメンテナンスについて記載します。その他、タイルについてはタイルの種類によって掃除の仕方が変わる為ここでは割愛させていただきます。

<ハイドロセラ・フロアの掃除の仕方>

普段のお掃除では硬く絞った雑巾で拭き、水分が残らないように乾いた布でから拭きをするだけで大丈夫です。

汚れが目立つ場合は、酸性・アルカリ性・漂白剤・フッ素系などの洗剤の使用は避け(変質の恐れがある)、住宅用の中性洗剤を使用し洗剤が残らないようしっかり拭きとってください。

タイル床の選び方

TOTOのハイドロセラ・フロア以外でトイレの床タイルを選びたい場合は、「内装床・水回り用床」「トイレ用床」と指定してあるものから選びましょう。
トイレの広さに合わせてタイルのサイズを選びましょう。小さいものは目地が多くなるので注意!

トイレの床に適した床材のおすすめ順位

ここまで各床材について解説してきたので皆さんもお分かりかと思いますが、トイレ床のおすすめ順位はコチラです!

クッションフロア

フローリング

タイル

トイレの床に一番適しているのは清掃性・耐水性・防汚性(抗菌性)に優れ、施工も簡単で価格もリーズナブルな「クッションフロア」です!

トイレや洗面などの水はねや湿気がある水回りで使う床材は、経年劣化でキズが入った個所や壁との隙間などにカビが生えたり臭いや汚れが染みついて変色したりします。そのため約10年で張替えするのが望ましいと言われています。

10年に1度張り替えることを考えるとリーズナブルである点でも「クッションフロア」は非常にメリットがあると言えますね。

次いでフローリング「水気を残さない」「継ぎ目の少ないものを選ぶ」の2点に気を付ければ清掃性も高くお手入れ簡単でおすすめです。

タイル床についてはTOTOの「ハイドロセラ・フロアJ 全面セラミック」以外、一般住宅のトイレ床には残念ながらあまり向いていません。

素材別の価格とリフォームの際の費用相場

床材別費用の相場

「クッションフロア」・・・・2~4万円
「フローリング」・・・・・・3~5万円
「タイル」・・・・・・・・・5~15万円

一般的な費用の相場は上記の通りになります。

材料費だけでなく、どんな工事をするのかによっても価格は大きく変わってきますので見積を見て相場から大きく外れている場合には、施工業者さんに確認しましょう。

出来るだけ費用を抑えたい方へ・・・

まず費用について適正価格が知りたい場合は、複数社に見積を依頼して比較検討しましょう。そうすれば最安値の業者も分かります。

また、本当に必要な工事をしてくれているのか、費用は妥当か、対応はきちんと出来ているか、などを比較して自分の希望に一番近い業者を絞り込みましょう。

しかし、自分でリフォーム業者を複数探して見積依頼をするのは結構大変です💦

実際に時間と手間がかかりますし、見積だけだとしても依頼する業者の評判や口コミなども気になりませんか?

たまに聞くリフォームの失敗談・・・。せっかくお金を掛けてリフォームするからには絶対に失敗したくないですよね。

でも、どうやって探せばよいのか?何を基準に「良い業者」を選べば良いのか?

こんな漠然とした不安が解消でき、効率良くインターネット上で見積依頼が出来るサービスがあるのをご存じでしょうか?

それは、ネットで簡単に出来るリフォーム一括見積比較サービスです。

なぜおすすめなのかと言うと、見積依頼以前に抱いているリフォームに関する悩みや相談を専門スタッフが聞いてくれるサービスがあるからです。

全てのサービス会社が対象ではないのですが、リフォーム会社との間に立って相談に乗ってくれるのはかなり心強いですよね。

それに、見積依頼先にお断りをするのも簡単で、しつこい営業電話もかかってきません。ここも結構おすすめポイント高いです。

リフォーム一括見積比較サービスに関して気になる方は、別の記事でも詳しく書いていますので下記の記事を是非参考にしてみてください。

「とにかく費用が気になるので、早速見積依頼をしたい方」

専門スタッフのいるおすすめのサービスをご紹介致しますので是非ご活用ください。

<専門スタッフのいるおすすめサイト>
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最後に・・・

トイレのリフォームで床の張替えを検討している方には、施工業者さんへしっかりと希望を伝えていただけるよう是非今回の記事を参考にして頂ければと思います。

少しでもお役に立てる情報がお届けできたのであれば幸いです。

皆さんのトイレリフォームが大成功しますように✨